プロフィール
Chen ChiaHao(チェン・チアハオ)/台湾出身
日本で暮らし始めて3年。日本で経験した小さな驚きや、母国との違いを紹介します。
日本に来て間もないころ、初めて東京の電車に乗った日のことを今でも覚えています。
駅にはたくさんの人がいて、ホームも電車の中も混んでいました。
ところが、電車に乗ってみると――
とても静か。
「こんなに人がいるのに、どうしてこんなに静かなの?」
最初は少し不思議でした。
私の国では、電車やバスの中で友達と話したり、家族から電話がかかってきたりすることも普通です。
でも、日本の電車では、スマートフォンを見ている人、本を読んでいる人、眠っている人がほとんど。
電話で話している人も見かけませんでした。
そのとき、友人から電話がかかってきました。
いつものように電話に出ようとしたのですが、周りを見て、
「もしかして、電車の中では電話しないほうがいいのかな?」
と思い、そのまま切りました。
あとで日本人の友人に聞いてみると、
「電車の中では、電話は控える人が多いよ」
と教えてくれました。
なるほど。
日本では、「自分が静かにする」というより、
周りの人が気持ちよく過ごせるようにすることを
大切にしているのかもしれません。
日本に来たばかりのころは、少し緊張していた電車。
今では私も、電車に乗ると自然にスマートフォンをマナーモードにします。
あのとき不思議に感じた静かな車内も、今ではすっかり私の日常になりました。